当センターでは、引き続き避難所の環境整備と足湯活動をしています。また、私たちと一緒に常総入りしたコミサポ広島の副代表小玉幸浩さんは新井木地区の現場リーダーとして活躍しています(http://www.asahi.com/articles/ASHBF36T8HBFUJHB002.html)。常総市水害対応NPO連絡会議の事務局のある認定NPO法人茨城NPOセンター・コモンズに今回の水害対応をする団体として「たすけあいセンターJUNTOS」(以下JUNTOS)ができています。そこに、偶然にも20年前の仲間が訪ねてきていました。その仲間は、去年亡くなった黒田さんが代表だった阪神高齢者・障害者支援ネットワークで活動していた仲間で、現在は茨城で障害者施設の職員をしています。その仲間が、障害者の人たちでもお手伝いができないかと、JUNTOSに訪ねて来たそうです。そして今回小玉さんが活動している地域に泥だしのボランティをしたのです。最初は戸惑いもあったかと思いますが、ボランティアを通してそれぞれの気づきがあったようです。
 
以下お手紙の一部をご紹介します。
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いつもお世話になっています。ボランティアが楽しくなってきました。
役に立ってよかったです。元気だしてください。
参加できてよかったです。ありがとうございました。
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障害者というと、どうしても支えられる側になりがちですが、こうして障害があっても支える側にまわることができます。阪神・淡路大震災の経験から障害者支援をしている「NPO法人ゆめ風基金」が「障害者市民 防災提言集」というのをまとめています。その中には、「当事者の意見を取り入れるべきだという、行政への呼び掛けであると同時に当事者と支援者への啓発でもある」という思いが込められています。

今回の常総市では、外国人の方たちも多く、小学校にいくと1割以上がブラジル人であったり、フィリピンの人も多い地域です。私たちが関わっている避難所ではネパールの人もいて、日本食がほとんど食べられない人もいます。女性でも着替えのスペース、洗濯干場など、障害児が安心して避難するスペースの確保も当初はありませんでした。小さなお子さんのいる若いお母さん方は、子どもたちが遊びまわっていることに気をつかい、精神的に不安定になる方もいます。どんな人でも安心して避難生活ができる環境整備はいまだ未整備な状態が続いています。これは阪神・淡路大震災の被災地KOBEの被災地責任がまだまだ果たせていないことを痛感させられ、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

子どもスペース_s

そんな厳しい環境中でも、ある外国人の女性は「ボランティアしたい」と言っていて、たまたま足湯とお茶会をしていると、足湯ボランティアに参加してくれました。その後も炊き出しと一緒に足湯活動に参加してくれました。足湯をして喜んでくれるおばあちゃんの笑顔をみて「可愛い。喜んでくれてうれしい」と楽しそうに笑ってくれました。
他にも避難所で生活している若いお母さんなどが、お茶会や足湯のお手伝いをしてくれました。こうして、お茶会などをきっかけに避難生活している人も少しずつお互いの顔をしったり、つながりができたり、役割ができていくと自然と避難所のコミュニティも構築されるのでしょう。避難者であっても一人の生活者です。要援護者でも支える側に回ることもできるのです。それぞれの持っている個性を生かすことができる環境さえあれば、被災者であっても、自立に向けて前を向いて歩いていけると思います。むしろ私たち支援者はそれを引き出す役割があります。

ネパール1_s

 
ネパール2_s

 
ネパール3_s

これまでのニュースでお伝えしてきた、避難所でのおにぎりとパンの配給は、市民側の提案の甲斐あって、1ヶ月以上たった10月16日からお弁当に切り替わりました。不足していた布団もやっと調達してくれました。今後は、在宅避難者への物資の配給や炊き出しなどを充実させていけるように「常総市水害対応NPO連絡会議」を通して、活動をしていきたいと思います。

レンタル布団_s

 
お弁当_s

茨城県外では、水害のニュースもほとんど報道されていないと聞きますが、いまだ被災者の方は、床上げをした自宅の2階で避難生活をしていて、井戸水を使っていた人は、大腸菌が発生したということで水が使えず、煮炊きもできずにおにぎりなどの外食で賄っているという人も少なくありません。いまだ泥出しも終わっていないお宅もあります。ボランティアも減っていて、炊き出しなどの申し出も激減しています。ぜひ、常総市の近隣の方はボラティア活動に参加してください。よろしくお願いします。

足湯記事_s

足湯のつぶやきを紹介します。
「もう、神も仏もない」(70代男性)
「1m以上も水がきたのに、半壊の判定で、不服申し立てをして明日2次調査がくる」(50代男性)
「贅沢は言わないけれど、白いご飯とお漬物と魚が食べたい」(60代女性)
「11月末で避難所を解消なんて、私たちにここから出て行けといのうは、死ねということか」(60代女性)
 

 引き続き「活動支援金」の募集をしています。支援金は復興に中長期にかかわる被災者支援を行うためのボランティア活動に使わせて頂きます。

これまでの20年間の経験とネットワークを生かし、可能な限り対応していきたいと考えています。是非、みなさま方々のご支援、ご協力をお願いします。これまでの20年間の経験とネットワークを生かし、可能な限り対応していきたいと考えています。是非、みなさま方々のご支援、ご協力をお願いします。なおこうした私たちの支援活動は、みなさまはじめ日本財団やCivic Forceさんからのご支援で行なっています。
                                                       (増島 智子)