昨日(13日)、常総市の被災地に現地入りし、2班に分かれ調査をしました。一班は当センターの元スタッフ福田和昭(現職都市生活コミュニティーセンター)が被災地坂東の出身ということで急きょ同行して頂き、村井と被災された方へのヒアリングを行いました。

 

浸水した田んぼ_s

 

 被災地は、交通規制が多く道路事情に詳しくなければ、立ち往生するケースが多くなります。被災者の方たちは不自由な避難所暮らしを強いられています。避難所でもリーダー的な行動をされている方たちが、ご自分も被害を受けているにもかかわらずみなさんのお世話をしているので、その方たちのストレスや疲労が気になります。

 

通行規制_s

 

もう1班は、常総市災害ボランティアセンターの立ち上げの準備に参加させて頂きました。南北10キロ横に2キロという市内の8割近くが被災地域となりました。明日からのボランティアの受け入れのため、いくつかの地域に分け、現状把握のための調査に同行しました。(避難所は約22か所、避難者数は、約3000人)

 

VC立ち上げ_s

 

 被災者の方は、すでに片づけを開始している人たちも数多くみられました。地域のNPOや高校生ボランティアや地区住民による有志の会、青年会議所、消防団などすでに自主的な活動が開始されています。住民も各地域でボランティアの受け入れに対する場所の提供などそれぞれができる範囲で協力しながら復旧活動に励んでいました。しかし、被災地ではライフラインの復旧が遅れ、電気、水道はまだ使えず、ガス(プロパン)は使用できるところもありますが、まだ水に浸かったままの地域もあり、自宅の掃除も思うように進んでいません。中には水がないために、高齢者はトイレを大も小も今日一日我慢しているという人もいたそうです。被災地域へのトイレの設置も急務です。

 

ライフライン_s


溢れるゴミ_s

 

 実際被災者の方を訪ねると、その家は直接的被害はさほどではありませんでした。けれど、お母さんは持病があり、息子さんは軽度の知的障害と肢体不自由で車いす生活で、お嫁さんも強迫性障害といった精神障害を持っています(このお嫁さんは避難生活をしているそうです)。そして発災の時は一時避難所にも避難したけれど、スロープが急で介護がきつくて実家に行ったけれど、息子さんが落ち着かないので、自宅に戻ってきたそうです。それで、今日は5日ぶりにお風呂に入りに行ったそうですが、市内の広範囲による被災のため、バリアフリーのお風呂もなく遠方までに出かけたそうです。発災当時もバリアフリーのトイレなども被災し、バリアフリーの障害者用のマップが必要だと実感したそうです。他にも一人暮らしの高齢者やブラジル人の居住者も多いそうです。