2015東日本豪雨水害

被災地NGO恊働センターです。2015年9月に発生した東日本豪雨水害の救援レポートです。


昨日18日第1次、第2次調査に入った頼政、増島は一旦無事に神戸に戻りました。ご支援ありがとうございます。一週間が過ぎた被災地では避難所生活が長引き、昨日一昨日は大雨で水が再び浸り、不安な日が続いています。常総市内では浄水場が被害を受け、水海道地区は月内は断水ということが伝えれています。家屋などの掃除に欠かせない水がいまだに復旧できないので、思うように掃除が進まない状況が続いています。

ボランティアセンターの受付では、「避難所にいて、被災してから一度も家を見に行ってないので、一緒に行って欲しい」「車いすで生活で自分は家を片付けられないから片付けてほしい」「いつになったらボランティアが来てくれるのか」など不安やぶつけられない怒りをこぼす人たちから多くの電話を頂いています。ボランティアセンターではそのような声に応えるために体制を整えています。避難所にはいまだ県内8市町で33か所、2008人が避難しています(17日午後2時現在)。避難所では、一人暮らしの高齢者、外国人、障害者などもいて、慣れない避難生活で体調の悪化も懸念されます。

一方17日、常総市内の避難所で群馬から来た福祉大学に通う学生ボランティアといつも連携しているSVA(シャンティ国際ボランティア会)のメンバーさんと足湯を行いました。そこから聞こえてきたつぶやきは「最初の2~3日は段ボールも畳もなく、体育館の硬い床で雑魚寝状態で体が痛い。3日前くらいからようやく支援が来て、寝られるようになった。しかし、耳が不自由なこともあり、うまくコミュニケーションが取れず、周りの被災者は寝床を作っていたが、自分のところは作ってもらえなかった」。そこでボランティアさんが余っていた段ボールでベッドを作りました。するとその方は「まるでロイヤルスイートルームみたいだね。周りの人にしっとされちゃうね」ととても喜んでくれたそうです。様子を見に来ていた親せきの方も「本人は『さっき市の人に話してすぐに手伝いが来る』と思っているけど、多分そこでコミュニケーションのミスマッチがあるんだよね。オレも、今日仕事が休みだったから、こっちの方に来てみたんだけど、周りの人たちはみんな囲いがあるのにうちだけないからさ、、、君たちボランティアの人に声かけさせてもらった訳よ」と話してくれました。他にもブラジル人の女性が「洗濯ボランティアの人もいるけれど、恥ずかしいから自宅に帰ったときに、手洗いで洗ってくる」という人もいるようです。

足湯女性_s

間仕切り_s

このような被災者の方の声にはなんの技術も専門知識もいりません。ただ、きちんと被災者の声を丁寧にひろうことができれば、ほんの少し手の手助けで困りごとを解消できます。そんなほんのちょっとの支えだけでいいのです。

今後現地では、家の片づけと並行しながら、足湯活動を行いながらこぼれ落ちていく被災者の声に耳を傾けていきたいと思います。すでに1年前の広島や丹波など水害経験のある被災地からや各地で災害救援を行っているNPO、NGOなどのボランティアの人たちが現地に駆けつけていますので、みなさんと連携しながら支援活動を行っていきます。

頼政代表は週明け21日から2週間前後再び常総入りし、足湯活動を本格化させていきますので、現地お手伝い頂ける方などいましたら、ぜひご連絡ください。

足湯男性_s

台風18号の影響で豪雨をもたらし、茨城県を流れる鬼怒川の堤防が決壊してから、今日16日で7日目になった。
 避難生活に厳しさをもたらしていた断水も、一部送水し始めたようで少しずつ復旧の兆しが見えてきた。そのため避難所も最大24か所であったのが、閉鎖も出始め17か所、1691人という避難者数に減少してきました。
 しかし、だからといって避難生活が改善したという訳ではなく、厳しい避難生活であることは変わりはないでしょう。

壁の染み_s

これまでの例にならって、水が供給されだすと、昼間は自宅に戻り、片づけに集中する家庭が続出し、同時に避難所にいるくらいなら、自宅で過ごすという被災者が多くなる。
 一昨日あたりから、被害家財の搬出作業が目につき、道路に溢れかえるという状態が現れる。今のところは、一部を除いて道路の交通事情に支障をきたすというほどでもないが、水が出始めると時間の問題かもしれない。

ゴミ_s

 一方、避難生活が続く被災者には、相当な疲れが見え、また避難所担当をされている常総市の職員にも疲労の限界が伺える。心配なのは、誰もが余裕がなくなり、ちょっとした「ヌケ・モレ」が、取り返しのつかないことにつながるという懸念がある。特に、高齢者や障害者の場合、避難所生活のストレスから日常の慢性病のさらなる悪化や、ストレスの過剰による症状の悪化などが心配だ。避難者のなかには、一人暮らしの高齢者もいて被害にあった家の片づけをしたくても一人では到底いくこともできず、誰かに助けてもらいたいという悲痛な叫びも聞こえてくる。田畑の被害も相当あり、収穫期を迎えたこの時期、200~.300袋のお米袋を廃棄するために搬出して欲しいという依頼もある。

田んぼ_s

 支援をされている地元のJC〈青年会議所〉などが温泉にお連れするというプログラムを提供したり、経験の豊富なNGOが足湯ボランティアの導入を避難所リーダーと交渉したりという、いわゆる心のケアを必要とするプログラムも見え始めたのは、被災者にとっても希望の持てる事態と言える。昨日、茨城県は被災者生活再建支援法を適用すると発表した。地震被害と違って、水害被害は判定が難しいとも聞く。是非、茨城県および国は英断を持って被災者支援にあたって欲しいものです。

 昨日(13日)、常総市の被災地に現地入りし、2班に分かれ調査をしました。一班は当センターの元スタッフ福田和昭(現職都市生活コミュニティーセンター)が被災地坂東の出身ということで急きょ同行して頂き、村井と被災された方へのヒアリングを行いました。

 

浸水した田んぼ_s

 

 被災地は、交通規制が多く道路事情に詳しくなければ、立ち往生するケースが多くなります。被災者の方たちは不自由な避難所暮らしを強いられています。避難所でもリーダー的な行動をされている方たちが、ご自分も被害を受けているにもかかわらずみなさんのお世話をしているので、その方たちのストレスや疲労が気になります。

 

通行規制_s

 

もう1班は、常総市災害ボランティアセンターの立ち上げの準備に参加させて頂きました。南北10キロ横に2キロという市内の8割近くが被災地域となりました。明日からのボランティアの受け入れのため、いくつかの地域に分け、現状把握のための調査に同行しました。(避難所は約22か所、避難者数は、約3000人)

 

VC立ち上げ_s

 

 被災者の方は、すでに片づけを開始している人たちも数多くみられました。地域のNPOや高校生ボランティアや地区住民による有志の会、青年会議所、消防団などすでに自主的な活動が開始されています。住民も各地域でボランティアの受け入れに対する場所の提供などそれぞれができる範囲で協力しながら復旧活動に励んでいました。しかし、被災地ではライフラインの復旧が遅れ、電気、水道はまだ使えず、ガス(プロパン)は使用できるところもありますが、まだ水に浸かったままの地域もあり、自宅の掃除も思うように進んでいません。中には水がないために、高齢者はトイレを大も小も今日一日我慢しているという人もいたそうです。被災地域へのトイレの設置も急務です。

 

ライフライン_s


溢れるゴミ_s

 

 実際被災者の方を訪ねると、その家は直接的被害はさほどではありませんでした。けれど、お母さんは持病があり、息子さんは軽度の知的障害と肢体不自由で車いす生活で、お嫁さんも強迫性障害といった精神障害を持っています(このお嫁さんは避難生活をしているそうです)。そして発災の時は一時避難所にも避難したけれど、スロープが急で介護がきつくて実家に行ったけれど、息子さんが落ち着かないので、自宅に戻ってきたそうです。それで、今日は5日ぶりにお風呂に入りに行ったそうですが、市内の広範囲による被災のため、バリアフリーのお風呂もなく遠方までに出かけたそうです。発災当時もバリアフリーのトイレなども被災し、バリアフリーの障害者用のマップが必要だと実感したそうです。他にも一人暮らしの高齢者やブラジル人の居住者も多いそうです。

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