2015東日本豪雨水害

被災地NGO恊働センターです。2015年9月に発生した東日本豪雨水害の救援レポートです。

水害から1ヶ月が過ぎました。犠牲になられた方々には心よりご冥福をお祈りします。また、被災された方にはお見舞い申し上げます。

いまだ、常総市には7ヶ所の避難所に336人、結城市1ヶ所5人、つくば市6ヶ所48人(11日正午現在)の人々が不自由な生活を強いられています。また、在宅避難者の方も、床を剥ぎ、そこにコンパネや段ボール、ブルーシートなどをひいたり、2階が浸水していなければ2階で生活したりするような生活をしています。けれど、家財はすべて水に浸かり、冷蔵庫も炊飯器も、ガスコンロも、鍋、釜、お皿からすべてを失くしています。トイレもお風呂も全てです。それは「生活」をするというレベルではありません。

10日には市外にあった避難所の第1次統合が行われました。何もない体育館に移動してきた避難者の人たちは自分たちで居場所の確保を始めていました。間仕切りも断熱の段ボールもなく。現場に到着したボランティアのメンバーとおおわらわで、動線を確保し、世帯に合わせたスペースの確保を行い、各保管場所などかき集めた段ボールベッドの設置、布団の導入、間仕切りのセッティングを行い、何とか形を整えることができました。けれど、当日まで移動してくる世帯や人数もわからず、2日前に避難者の方に移動が伝えられ、受け入れ側の被災者の人への周知は当日までもありませんでした。
阪神・淡路大震災から20年を経たいま、当時の教訓が生かされていない現実に憤りを感じました。

体育館_s - コピー (2)

部屋割_s


すでに寒さも厳しくなってきた避難所では、布団が不足し、お弁当の要請はしているもののいまだに食事はおにぎりとパンです(16日からはお弁当が提供される予定)。避難所によっては、シャワーだけしかないところ、お風呂があっても16時~21時まで、夕食は18時~19時までのところがあり、仕事をしている人は間に合わなかったりしています。それでも避難生活だからお風呂も、食事も我慢しなければならないのでしょうか??

レイアウト_s - コピー (2)

段ボールベッド_s

ある避難所から移動してきた被災者の方が、体育館に間仕切りをして、段ボールベッドを用意していたら、「こんなにしてくれるの???幸せだ~」と言ってくれた言葉に驚き、「前の避難所ではどうだったのですか?」と訪ねると、「間仕切りもなく、前は床に毛布を数枚敷いただけで、段ボールベッドは、高齢者や障害者だけでした」というお返事でした。

当センターも加盟し、認定NPO法人 茨城NPOセンター・コモンズに席を置く「常総市水害対応NPO連絡会議」(63団体)が1ヶ月目にあたる10日に常総市長に支援策についての提案書を手渡しました。その後、常総市長もボランティアと連携しながら支援活動に取り組む旨をお約束してくれました。今後も埋もれている課題に対し改善の努力を行っていきます。

避難生活をしている方から、写真のようなプレゼントを頂きました。負けないぞうの飾りもつけてくれましたよ!ありがとうございます。

まけないぞう_s - コピー (2)

足湯のつぶやきを紹介します。
「春になったら、ふきを買ってきて、ふきみそを作って食べていたの。冷凍していつでも食べられるように。贅沢は言わないけれど、そんなふきとお漬物さえあればいいんだけれど」(60代女性)
「4ヵ月の赤ちゃんのお風呂を入れるのが大変。ここはシャワーしかないから、ベビーバスだともう入らないから、洋服などをいれる、クリアケースにお湯をためて、お風呂に入れているの。それでも2日~3日にいっぺんしか入れられないわ。」(60代女性)
 
 引き続き「活動支援金」の募集を開始しています。支援金は復興に中長期にかかわる被災者支援を行うためのボランティア活動に使わせて頂きます。

これまでの20年間の経験とネットワークを生かし、可能な限り対応していきたいと考えています。是非、みなさま方々のご支援、ご協力をお願いします。これまでの20年間の経験とネットワークを生かし、可能な限り対応していきたいと考えています。是非、みなさま方々のご支援、ご協力をお願いします。なおこうした私たちの支援活動は、みなさまはじめ日本財団やCivic Forceさんからのご支援で行なっています。  
(増島 智子)

間もなく、1ヶ月が経とうとしています。茨城でも日に日に朝晩は寒くなってきています。体育館の避難所では、寒さ対策のために布団や毛布を配布しているのですが、不足していて間に合わない状況です。すでに風邪などをひき始めている人もいらっしゃいます。また配給の食事も、いまだにおにぎりとパン、カップラーメンなどで、栄養の偏りが懸念されています。

パンとおにぎり_s

また、ペットなどがいたりする家族は避難所に入れないため、被災した自宅に戻っている人がいます。けれど、ほとんどが浸水家屋のため、2階がある人は2階で、また現場リーダーに聞いた話では、平屋などの人は、床を剥がし、その上に段ボールなどをひいて薄いタオルケットをひいて寝ていて、水道も出ずに、井戸も水が濁っているので、水がなくて困っているという声を聞き、お水を届けたそうです。あまりにも悲惨な光景にリーダーさんは涙ながらに報告してくれました。また別の現場でも、同じような状態で、学校に通う子どもたちもいるのに、食事もままならず、窮乏を訴える人もいて、いくらやってもやっても改善されない状況に「心が折れてしまう」と訴える現場リーダーもいます。

配給停止_s

炊き出し_s

そのような状況下で、物資の供給が10月4日で終了し、在宅の避難者は家財すべてが水につかり煮炊きもいまだできない状況でただ寝るだけの生活にも関わらずです。避難所の現場では職員の方がその都度対応はしてくれているものの、声を上げられない、車も水没して取りにくれない人も多くいます。
また、被災家屋についても、床上1メートル未満の場合、応急修理制度では現行56万7千円しか出ず、被災者生活再建支援金がもらえない状況です。けれど、これまでの過去の被災地においては、自治体による柔軟な対応により、応急住宅修理についても兵庫県の佐用町で起きた水害の時は70万円ほど出た事例があります。また能登半島地震でも生活支援金が現行制度では最高300万円のところ、自治体の裁量で横出し・上乗せをし770万円まで支援する仕組みができました。
もちろんここ茨城県でも今年4月に県ではこうした問題が想定されるということで、独自の被災者生活支援の制度を創設されていました。ぜひ、このような仕組みを充足させ、被災者の人たちを最後の一人までの救ってほしいです。
当センターも参加している地元の常総市水害対応NPO連絡会議では、このような被災地の状況を鑑み、常総市や茨城県に声をあげています。
足湯_s

足湯のつぶやきを紹介します。
「廃材や泥などを回収するのに産業廃棄物扱いになり、お金もかかり捨てることができなくて困っているんだよね」(60代男性)
「ここでは、シャワーしかないから、足湯だけでも体が温かくなって気持ちいい」(60代女性)
「こんな足湯があるなんて知らなかった。家に帰りたいけど、まだ大工さんもいつになるかわからないし、まだプロパンガスもついてないし、何もできないからここに(避難所)お世話になっているの」(70代女性)
 
 引き続き「活動支援金」の募集を開始しています。支援金は復興に中長期にかかわる被災者支援を行うためのボランティア活動に使わせて頂きます。

  これまでの20年間の経験とネットワークを生かし、可能な限り対応していきたいと考えています。是非、みなさま方々のご支援、ご協力をお願いします。これまでの20年間の経験とネットワークを生かし、可能な限り対応していきたいと考えています。是非、みなさま方々のご支援、ご協力をお願いします。なおこうした私たちの支援活は、みなさまはじめ日本財団やCivic Forceさんからのご支援で行なっています。
                                        (増島 智子)

数日前に初めて決壊現場を見ました。いまだ手つかずの現場をみて、まるで津波の後のような光景に言葉がでませんでした。津波に遭い避難している子どもはあの水害の川の濁流をみてフラッシュバックを起こし、精神的にダメージを受けている子もいると聞きました。

決壊現場2_s

決壊現場1_s

決壊現場3_s

決壊現場4_s

 避難所に避難している被災者の方の被災家屋に、3週間を過ぎてやっと床を剥いで、泥出しが行われました。家の中の壁にはカビが生えてきていました。たまたま、静岡や愛知からきていた大工さんやボランティアさんが柔軟に対応してくれました。その後も常総市災害ボランティアセンターの現場リーダーさんが引き継ぎ、家の掃除がはるかに早く取り組め、被災者の方もいつになるのか、先が見えない状態だったけれど、とても助かりましたと、笑みがこぼれました。これも現場で泥にまみれながら活動してくれているボランティアさんたちのお陰です。

泥出し1_s

泥出し2_s

カビ_s

階段_s

あの日家も流され、今は実家に身を寄せている人に足湯をさせて頂きました。旦那さんもあの日流され、一瞬は死んだかもしれないと思ったけれど、下流の方で救助されたと聞きました。「実家にいても気を使うし、何もすることなくて・・・。こうして何かあると出てきて、みんなに元気もらうんだよ」とお話ししてくれました。本当に津波に遭われた被災者の人たちと同じような言葉を聞きます。
東日本の被災者の人たちもあの光景を見て、心配してくれています。まけないぞうを被災地でプレゼントしているよと、お話しすると安心してくれました。

足湯_s

まけないぞう_s

足湯のつぶやきを紹介します。
「配給のおにぎりは硬くて喉をおっこちていかないのよ。だからパンを食べているの。食べたいなと思うと夢まででてくるのね。あのね、焼いたサンマを食べたいのよ」(70代女性)
「足が冷たくて、お腹も痛かったけど、気持ちいい」(小学生4年生女子)
(増島 智子)

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